松鶴堂のものづくり

伝統的な生産プロセス

漢方エキスを乾燥させる行程

設備は近代化されていますが、漢方薬のつくりかたは今も昔も変わりません。材料を計り、じっくりと煮詰めてエキスを抽出する。これを乾燥・成形していくことで、飲みやすいかたちの漢方薬が生まれていきます。面倒なステップも省略せず、手間を惜しまぬこと。あたり前をあたり前につづけることが、私たちの基本精神です。

継承され、磨かれてきたやり方

重ねた年月は机の表情に表れる

どれだけ機械化が進んでも、ものづくりの原点は人にあります。私たちのつくるものは身体に入れるものであり、薬として使われるものですから、どの行程も疎かにできるものではありません。それぞれの行程に携わる一人ひとりが製品への誇りと仕事への責任を受け継いできたからこそ、私たちは百年近くもこの仕事を続けてこれたのだと思います。手順を受け継ぎ、劣化させることなく継承していくことの難しさ。これを成し遂げている私たちの製造現場は、皆がプロフェッショナルでありマイスターです。

私たち自身が、松鶴堂漢方のファンである

私たちも松鶴堂漢方のユーザー

決して大きな組織ではありませんから、お互いがお互いを知る環境のなかで、チームとして漢方薬づくりに邁進しています。皆に共通するのは、何らかの形で松鶴堂の漢方薬に出会い、効果を実感した「ファン」であるということ。良いものであるからこそ、これを支え、伝えていきたいという思いが根底にあります。生産はもちろんのこと、研究・管理・営業部門を含めたすべてのメンバーが、松鶴堂漢方の伝承に携わっているのです。

品質への取り組み

儲からないお薬を作り続ける意味

多くの製品が顆粒状ですが、建林松鶴堂では昔ながらの丸薬も作っています。ロングセラーの「長命丸ちょうめいがん」はそんな一品。余計な添加物を使わずに漢方エキスから丸薬の状態にするには1ヶ月以上の時間がかかり、正直に言えば生産効率のよいものではありません。

それでも私たちが製造をやめないのは、ご愛用いただいている方がいらっしゃること、このお薬によって救われる方がいるのを知っているからです。一人でも多くの方を救うために、私たちはひとつひとつの製品を守り続けていきます。