私たちの目指すもの

生きるよろこびを味わうには、健康でなければいけません。私たちが目指すのは、ひとりでも多くの方が健やかに暮らせること。そのために選んだものが数千年にわたる東洋医学の叡智であり、漢方薬という手段です。

自然な状態を取り戻す

建林松鶴堂 代表取締役社長
建 林たてばやし 佳 壯よしたけ

人類の進化は「整った空調環境」や「季節に関わらない食物」を実現し、昼と夜を逆転させるようなライフスタイルを可能にしてきました。春夏秋冬、古来より自然の巡りに沿って生きてきた人類の身体が、これに適応できないとしても不思議なことではありません。現代人の多くがかかえる「未病みびょう(=病ではないが、健康でもない状態)」は、身体の自然なサイクルが失われていることの表れ。私たち現代人は、意識的に身体のバランスを整えていかなくてはならないのです。

生命の力を信じる東洋医学のアプローチ

東洋医学のアプローチの面白さは、生命の力を信じて委ねることにあります。例えば漢方薬では最もよく知られている「葛根湯かっこんとう」には身体を温める生薬が含まれており、発熱や発汗を促進させることで、結果的に問題の解決を早めます。発熱に対して解熱剤で熱を下げ、病の原因に別の薬で対処する西洋医学とは、まったく異なるアプローチです。原因のはっきりした病や怪我、重篤な症状に対して西洋医学は大変に効果的ですが、些細な不調の解消や健康の維持、身体のメンテナンスについては、東洋医学が最適だと思います。

良質な漢方薬をつくり続けていく

レシピが同じでもお店によって料理の味が異なるように、漢方薬はすべてが同じものではありません。良質な薬草を集めること、丁寧につくることを頑なに守ってきましたから、私たちのお薬は大量生産できるものではありませんでした。

2019年に私たちは創業100年を迎えます。親子三代でご利用いただいているお客様、永きに渡って愛用されているお客様の存在が、私たちに自信と誇りを与えてくれます。そしてこれから私たちの漢方薬を手にする方と、その子々孫々の健やかな人生のためにも。

これからの100年も、私たちは良質な漢方薬をつくり続けていきます。

建林松鶴堂の歴史