松鶴堂漢方の特長

厳選した良質な生薬を使用

漢方に使われる生薬の多くは輸入されるものですが、良質なものほど量も少なく、高額になるのは食材と同様です。品質と価格のバランスの取れたものを選ぶのが商売というものでしょうが、ついつい良い物を選んでしまうのが私たちの性分。生産量が限られてしまうのは、良い生薬を使いたいからなのです。

漢方エキスをできるだけ純粋な形で

漢方薬にも添加物が使われていることをご存知ですか?
主に漢方エキスを固形にするために使われるものですが、松鶴堂ではデンプンや乳糖など天然由来の成分を使用。これは抽出した漢方エキスをできるだけ純粋な状態で身体にお届けしたいという思いから、昔から変えることなく続けているものです。

建林松鶴堂の漢方薬で使用されている主な賦形剤

名称 主原材料 主な製剤
乳糖水和物 牛乳 すべての顆粒剤
バレイショデンプン ジャガイモ 鼻療、雲桂、雲胆など
結晶セルロース 木材パルプ 松鶴和悦
ステアリン酸マグネシウム 植物由来脂肪酸 松鶴和悦、センナダイオウ錠S
カルメロースナトリウム 木材パルプ 威徳、肝生、心龍など

松鶴堂だけが生み出せるもの

研究開発部 柳沢やなぎさわ 宏昭ひろあき

漢方薬の原典はおよそ1800年前より公開されていますが、これらのレシピに手を加えたり加減を行った独自の処方、類似の処方が存在しないオリジナルの製剤は、建林松鶴堂だけがご提供できるもの。120種類を数える松鶴堂の漢方薬のうち、およそ半数がこのようなオリジナル商品なのです。永年に渡る研究と実践の成果こそが、建林松鶴堂の財産です。

あらゆるお悩みに対応できるのは、この豊富な処方があってこそ。稀にしか使われないものも多くありますが、これらをつくり続けていくことこそ、メーカーとしての責任だと考えています。私たちの漢方薬を必要とするただ一人のために、私たちは漢方薬を守りつづけ、そしてこれからの漢方を発展させていきます。

松鶴堂の漢方薬づくり

つくれる量には限界がある

生薬の生産量には限りがありますから、漢方薬の生産量にも限りがあります。そして限られた資源のなかで生産量を増やすとすれば、その方法は自ずと決まってくるもの。病院で処方される量に対応したり全国のドラッグストアで常に手に入る状態にしておくのは簡単なことではありませんから、供給量を求められる大手メーカーほど、その責任を全うする背後に苦渋の決断があることは想像に難くありません。

私たちは「納得のいくものを生産できる量だけ」というかたちで続けてきましたが、良質な生薬を確保することは永遠の課題です。私たちは今、日本全国の信頼できる農家と提携し、生薬の生産に取り組みはじめました。5年後10年後の松鶴堂漢方は、きっと良質な国産の生薬が支えてくれることでしょう。